元々お酒は強くないが、20代〜30代で妊娠するまで、よく飲んでいた。お酒を飲んで最高に楽しい気持ちになることも、お酒の席も大好き。最近は、体調を崩すことが多いかったり、アタマもカラダも全く動かなくなったりしてしまうので、あまり飲んでいない。でも、何か機会があったり、どうしてもビールの喉に流し込みたい気持ちになることがあって、たまにお酒を飲むときもある。先日もそんな機会があった。案の定、これからやろうと思っていた仕事も家事もできなくなるし、眠いし、何も考えられくなる。まさに生産性ゼロ。
でも、その時感じたことは、「あぁ、私は今、久々に何も考えず、ぼけーっとして、心からくつろいでいるなぁ」ということだった。深くリラックスしている状態が、本当に久しぶりだったと気付き自分でも驚いた。仕事、娘の母親、家のこと、いろんな役割で、慢性的に忙しい日々。どうやったら効率良く進むかな?どうやったら早く終わるかな?どうやったら楽しくなるかな?もっと良くなるかな?少しでも時間ができれば、あれを勉強したい、これをやりたい、あそこに行きたい。いつもいつも、なにかを考え、なにかをしている。だけど、こんなふうに、生産性とは真逆の、なににも考えない、一見無駄だと思ってしまうような、これと言って特に意味のない、ゆるっとした時間こそが、人生に潤いと、豊かさを与えてくれるのかもしれない。
なんて思いながら、ほろ酔いでウトウトとうたた寝をした6月の夕暮れ。今日も一日大地を照らし、西の空へ沈んでいこうとしている太陽。窓から心地よく通っていく風。ベッドの上にゴロンとなり、カラダが重力で沈んでいくのを感じながら、私の意識もまどろみの中へ沈んでいく。目が覚め、少しすっきりしたアタマと少し回復した体力で、やり残し本日のタスクをこなす。そうして、また忙しく毎日を過ごしていく。