今回ご依頼をくださったのは、インテリアコーディネーター/アートライフスタイリストの住吉さやかさん。「集客と事業説明の両方ができるサイトにしたい」とのことで、ホームページのリニューアルを担当させていただきました。
こだわりにとことん付き合い、よりよいものをつくる

インテリアコーディネーター/アートライフスタイリストとして第一線で活躍されている、住吉さやかさんのホームページを制作しました。美意識が高く、ご自身の中でしっかりと理想を持っている方です。住吉さんの思い描くイメージをなるべく再現できるように、ヒアリングを重ねて細かなご要望を汲み取り、デザインに反映しました。
クライアントのこだわりとじっくり向き合う姿勢は、お仕事で特に大切にしていることのひとつ。これまでの経験から、ご本人に「自分はどうしたいのか」をよく考えていただけた制作物ほど、完成したときの満足度が上がることを実感しています。だからこそ、コミュニケーションの機会を惜しまず、ふたりで試行錯誤しながらよりよいものを目指しました。
必要な情報を網羅しながらすっきりと洗練されたデザインに

今回のホームページは、インテリアコーディネーターらしい洗練されたデザインに仕上げました。こうしたスタイリッシュなサイトでは、すっきり見せるためにあえて情報量を抑えることもあります。しかし、住吉さんからは「サービスの背景や想いなど、説明が必要なところはきちんと説明したい」というご要望をいただいていたので、すっきり感と情報量のバランスをとることを意識しました。
文字や画像の大きさ、装飾の多さの微妙な差で、印象は大きく変わります。「ちゃんと説明があってわかりやすいけれど、ごちゃごちゃしていないサイト」を目指し、適度な余白を入れることで、バランスのとれた仕上がりになりました。
構築から担当し、細かなご要望にも対応できるように
普段のサイト構築はコーダーさんに委託しているのですが、今回は構築から私が担当しました。構築を他の方にお願いするとなると、制作を進めながら出てきた改善点をその都度反映するのがどうしても難しくなります。自分で行うことで、いつも以上に柔軟な対応ができました。
例えば「レビュー」というカテゴリーの記事にだけプロジェクトの詳細ページに飛べるボタンをつけたり、一部の記事を、トップページの「ブログ一覧」には出てくるけれど「お知らせ」には出てこない設定にしたり。細かいところまでご要望に合わせてカスタムしたので、使いやすくなっていると思います。
集客のための導線設計から魅力的な実績の見せ方までを意識
「どんな人に、何を届けるのか」「ターゲットをどうやってサイトに誘導するのか」といった視点や、構成に関する理論的な部分などを意識してデザインできるのも私の強みです。
住吉さんは元々、お客さまとデザイナーを引き合わせるマッチングサイトから集客していたのですが、今後は集客の軸足を徐々にホームページに移していきたいとのことでした。そのため、ブランディングや魅力的な実績の見せ方なども意識しつつデザインを考えました。「お客さんとどう出会って、自分をどう見せていきたいのか」というところからデザイナーが考えるケースは、もしかするとそれほど多くないかもしれません。

クライアント自身にご希望がまったくない場合は難しいですが、ぼんやりとでもイメージを持っている場合は、壁打ちを通してそれを整理・発展させ、デザインに落とし込むことができます。ちょうどいい情報の分量を見定めること、マッチする言葉を選ぶことも得意です。
ここからは、住吉さんにホームページの使用感や依頼してくださった理由などをお聞きしたいと思います。
ホームページそのものだけでなく、プロセスにも大満足
—―ホームページが完成したとき、どう感じましたか。
約一年じっくりと向き合っていただいたので、達成感でいっぱいでした。仕上がりにも大満足で、今も毎日「宮本さんにお願いしてよかった」と思っています。
—―そう言っていただけて嬉しいです!今はどのようにホームページを使っていますか?
問い合わせの受付窓口として使うことが多いです。今の時点では、メインの集客はマッチングサイト経由なのですが、そこからホームページに来てくださる方がいらっしゃいます。

以前は自力で作ったホームページを持っていたのですが、お客さまに積極的に見せたいものではなくて。ただ、マッチングサイトには事例しか載せられないので、事業についてお客さまに詳しく知っていただけるところがなくて困っていたんです。そこで、集客と事業説明の両方ができるホームページにリニューアルしたいと思い、依頼しました。
今はすごく素敵なホームページができ、お客さまに「ここを見てください」と胸を張って言えるので助かっています。サービス説明もしっかり読んでいただけているようで、質問されることが減ったので、業務効率の改善にもつながっています。
—―ちなみに、どんなところを「素敵だな」と感じてくださっているのでしょうか。
もともと私が思い描いていたのは、デザインがプロっぽく、実例が見やすいホームページでした。インテリアコーディネーターにとって、実例は命なので。
実際に完成したホームページには、私の「こうなったらいいな」がすべて詰め込まれていると感じています。実例が見やすく、美しく並んでいる様子はいつ見ても嬉しいです!

—―住吉さんがしっかりとこだわりをお持ちだったからこそ、一緒によいものがつくれたのだと思います。
そうですね。自分でも「私はこんなに妥協できない人間だったのか!」とびっくりしました。私のこだわりにとことんお付き合いいただき、途中で迷って意見を変えても常に変わらないスタンスで寄り添っていただけて、本当に感謝しています。
制作のプロセスの中で、事業に関することを改めて棚卸しできたのもよかったです。とことんアウトプットしたことで、他の場面でもスムーズに説明できるようになりました。
—―リニューアルから半年ほど経ちますが、ホームページの使用感はいかがですか?

管理しやすいように作っていただいているのですが、それでも最初は覚えることがたくさんあり、操作が難しいと感じることもありました。宮本さんに作ってもらったドキュメントや、操作について説明していただいたときの動画を見ながらあれこれ試してみるうちに、慣れてきてスムーズに使えるようになりました。
使ううちに気分が変わって「ここをもっとこうしたいな」と思うこともありますが、カスタマイズしやすいように設計してくださっているので、対応しやすくて助かっています。
—―それはよかったです。ところで、住吉さんはどうして私に依頼してくださったのでしょうか?選んだ決め手などがあればぜひ聞かせてください。
いいものを作るうえでは、相性やお人柄がすごく大事だと思っているんです。宮本さんは、少しお話ししただけで「この人なら、私がやりたいことや不安に思っていることを理解してくれそうだな」と感じられて。その直感を信じて、お願いしようと決めました。
実際に制作を進めていく中でも、やはり私の気持ちを深く理解して寄り添ってくださったので安心できました。ホームページにはすごく思い入れがある反面、知識がまったくなくて何をどうしたらわからないという葛藤があったのですが、一緒に悩んでくださったり、プロならではの視点でアドバイスをくださったりと大変心強かったです。
制作物はもちろんですが、プロセスにもとても満足しています。これからは、つくっていただいたホームページを自分の手で育て、よりよいサービスを提供できるよう頑張っていきたいです。事業が成長した際には、ぜひまたリニューアルをお願いします。