今回お話を聞いたのは、Web制作者向けコミュニティ「TOFUラボ」運営者のNaomiさん。Webページをノーコードで作れるツール「Elementor」を使ったテンプレートの販売など、複数のビジネスを手がけています。
Naomiさんが販売するテンプレートのうち数点は、宮本が制作を担当しています。継続して依頼をくださっているNaomiさんに、依頼したいと思った理由やテンプレートの感想、宮本の印象などを語ってもらいました。
当時のビジネスに行き詰まり、テンプレート販売を決意
—―Naomiさんの活動について、改めて教えてください。
WordPressを使った「コードを書かないWeb制作」を推奨しており、200人を超えるWeb制作者が集まるコミュニティ「TOFUラボ」を運営しています。ほかにも「Elementor」を使ったテンプレートを販売したり、Webサイトの保守管理のトレーニングプログラムを開催したりもしています。

—―Naomiさんと私が出会ったのも「TOFUラボ」でしたね。2023〜2024年ごろでしょうか。
そうですね。当時の僕はコミュニティ運営をメインに活動していましたが、Webデザイナーが一人で集客から制作までをこなせるようになるパッケージの制作・販売もしていました。
ただ、実際にはせっかくパッケージを買っても使わずに放置してしまう方も多く、僕も自分のやっていることの価値に疑問を抱くようになってしまって。自分の顔を出すビジネスモデルもしっくりきていませんでした。そこで、新たなビジネスとしてWebサイトのテンプレート販売を始めようとしていたところでした。
—―そのときに声をかけてくださったんですよね。
はい。僕はデザインが得意ではないので、プロのWebデザイナーさんにおまかせしたかったんです。そこで、コミュニティの中で目に留まった宮本さんに制作をお願いすることにしました。
わずかな違和感もない、美しく整ったデザインに目を惹かれた
—―Webデザイナーさんがたくさんいる中で、私に依頼してくださったのはなぜでしょうか。
初めて宮本さんの実績を見たときから、デザインがとても上手な方だと印象に残っていたんです。僕自身がデザインするときは変にならないよう気をつけるだけで精一杯ですが、一方で、客観的に見たときに何かがおかしいデザインは感覚でわかるつもりです。コミュニティを運営していますし、Web制作会社で長く働いていた経験もあるので。

例えば、左右のスペースがほんのわずかに違うのを些細なことと捉える人もいますが、僕はやはり違和感を覚えますし、テンプレートを販売するとなると決して見逃せないポイントです。宮本さんのデザインはパッと見たときに綺麗なだけでなく、違和感がまったくないんです。
—―ありがとうございます。ちなみに、私は女性から依頼をいただくことが多いのですが、デザインの「女性っぽさ/男性っぽさ」については気になりませんでしたか?
特に心配していませんでした。一定のレベルのデザインができれば、女性的なデザインも男性的なデザインも器用にこなせることが多いので。宮本さんもそういう方だと思っています。
「自分では絶対に作れない」と感じるテンプレートに大満足
—―実際に私が作ったテンプレートを見て、どう感じましたか?
一目見て「これだ!」と感じました。本当に素敵で「こんなサイト、自分じゃ作れないな」と。
Webサイトって、やっぱり見た目がすごく大事なんですよ。オンラインで何かが売れるときは、商品の説明に説得力があるだけでなく、直感的に見たくなるページかどうかも深く関わっていると思っています。実際に、僕が販売しているテンプレートの中では、宮本さんが作ってくれたものが一番売れています。
—―嬉しいです!売れ行きがいい理由はなんでしょう?

みなさん、デザインのオリジナリティに惹かれるのではないでしょうか。例えば、介護施設の求人サイトのテンプレート「NUKUMORI」は、実はそのまま使われるだけでなく、一部を切り取って使われることも多いんです。他のテンプレートではなかなか見ない独特の曲線を使っていますが、そこを使いたくて購入される方が多い印象ですね。
短期的に見てテンプレート販売の利益が出ているだけでなく、今後の自分のビジネスの幅や商品の作り方が広がったので、とても助かっています。
制作物だけでなく人柄にも安心感。「また依頼したい」と自然と思えた
—―一緒にお仕事をする中で、特に印象に残っている点はありますか?
最小限のコミュニケーションで、期待通りのものを納品してくれるところです。最初のミーティングである程度のことを決めたら、そこからは自分が口出しする必要がほとんどないですよね。すごく効率よく進められて助かりました。
そもそもすり合わせの段階で、僕が何を言ってもすんなり理解してくれる感じがして信頼できました。専門知識をきちんと持っているのが伝わってくるし、こちらの希望を汲み取る力も高くて。
テンプレートが特殊なので、正直なところ、技術的な部分に関しては少し不安があったんです。でも、実際にお話ししたら不安はすぐに解消されて、安心しておまかせすることができました。

あと、とにかく仕事が早いですよね。デザインが固まってから、制作が終わるまでのスピードが尋常じゃない。もしかしたら、宮本さんは一般的なデザイナーさんの3分の1くらいのスピードで終わらせてしまうんじゃないかな。
クオリティが高いうえにコミュニケーションコストが少なくて済み、スピードも早いという方はなかなかいないと思います。そのうえ、作ってくれたものが実際に売れたので「また依頼したい」と自然と思えました。
—―恐縮です。Naomiさんは何度か依頼をリピートしてくださっていますが、他にもリピートの理由があれば教えてください。
とても話しやすいお人柄で、波長が合うと感じられるからですね。宮本さんは自分の意見もちゃんと言うけど、相手の話にもじっくり耳を傾けてくれる。そして、理論的な部分と感覚的な部分をあわせ持っていますよね。おかげで、あまり気を遣わずに思ったことを言えるので助かっています。すごく実力があるのに謙虚なところもいいなと思います。
単なる外注先を超えた、よき相談相手であり続けてほしい
—―もし私を誰かに紹介するなら、どんな方に紹介したいと思いますか?
「ざっくりしたアイデアはあるけど、固まりきっていなくてうまく説明できない」という方ですね。僕自身がそういうタイプで「なんかもう少しパッとさせて」みたいな抽象的なことを言って、よくデザイナーさんを困らせてしまうんです。宮本さんなら、うまく汲み取っていい提案をしてくれると思います。
あとは、すでにやっているかもしれませんが、女性の起業家さんでWebサイトを作りたい方とか。そうした方の個人ブランディングも、きっと得意なんじゃないかな。
—―貴重なご意見、助かります。これからもよろしくお願いいたします。
こちらこそ。僕にとって宮本さんは、もはや単なる外注先ではなく、相談相手かつ友人のような存在だと思っています。「今度は何を作ろうか」というときに、気軽に相談できるのがありがたいです。今後もますますビジネスを発展させていきたいので、引き続きご協力よろしくお願いします。



